苦痛脱却帳

苦痛や不幸から抜け出す方法を書いていきます

38:記憶喪失状態 再び

2023年11月18日、再度の記憶喪失状態になる。
結果から言えば隣接する仕事をしているグループに嫌な噂をされたと勘違いして発症した。
「○○くんって…」自分の近くで自分の名前が出され、小さい声で内緒話が始まる。言われたタイミングですぐ声の方向を振り返ったわけではないが、少し経ったタイミングで、見ているのを悟られないようにそちら側方面に視線を軽く送ると、全員がこちらを向いており嫌な顔をしていた(嫌な顔というかいい顔はしていなかった)。これは悪口だと直感で思った。多くの顔がこちらに向いている瞬間は、今も思い出すだけで過呼吸気味になる。
完全に敵に回してしまった。気づかないところで自分にミスや落ち度があったのか?今までのコミュニケーションの努力をまたゼロから始めないといけないと思った瞬間、脳から昨日の記憶、今日の記憶、過去の記憶がどんどん消えて、頭の中が真っ白になっていった。仕事中に脳がほぼ働かなくなってしまった。だいぶ焦ったが、幸いなことにこの日の業務はあと15分くらいで終わる。誰からも話しかけられないようにしてこの場を立ち去らなければ(頭が真っ白の状態だと全く会話にならないため)。家までは公共交通機関を使っていることが幸いし、帰宅は無事にできた。自家用車だったら運転することは絶対に不可能だ(こういうことが起こる可能性があるから免許はあるが車は運転していない)。
帰宅時も家に帰ってからも自分はそこまで焦ってはいなかった。常にマイナス思考を排除する考えをクセのように行っていたため、以前記憶喪失状態になった時に撮れなかった脳のMRIを撮るために医者を探さないといけないということを一番に考えていた(前回は記憶喪失時にMRIを撮れなかったのが心残りだった)。それに2015年1月(15:就職面接直前に過呼吸で辞退 その後別の場所に就職するも記憶喪失状態になる)や、2015年11月(17:ファストフード店の仕事は難しい)のような完全な記憶の失い方をした時は脳の10%くらいしか働いていない状態だったのに対して、どうやら今回は40%くらいは稼働していたように思う。それに、運よく3時間後に記憶がほぼ完全復活し、脳が正常な状態で動くようになった。

翌日
10人のメンバー(当日は8人出席)と対峙することになる。大変な毎日が始まる…覚悟して出勤した。しかしメンバーらの態度が変わるのかと思ったらそうではなかった。その後もメンバーのリーダー格含め何事もないように接してきたし、陰でこちらを見る(様子をうかがう)なんてこともなかったし、嫌な思いもしなかった。数日経ち自分の思い込みだったのでは?その可能性の方が強くなってきた。自分がただしやれることはやろう、最善は尽くそうということで、仕事のメンバー全員に対しコミュニケーションの取り方を見直そうと決意した。

コミュニケーションの取り方を見直し

10人のメンバーというのは、自分のしている仕事と並列の仕事をしており、自分の仕事が少なかったら手伝うし、自分の仕事が多かったら助けてもらうような関係だ。しかし自分の仕事が自分1人であるのに対し相手は10人で、かなりのアンバランスだ。そして全員女性である。一般の言い方で言うと昼間だけ仕事をするパートである。時間帯的に子育て中の女性が多く応募してくる時間帯であるがゆえに全員が女性になっているようだ。
メンバー10人の中に3人のリーダー格(お局様)がおり、3人ほぼ同時期に入社し、3人とも勤続年数10年超。その10年間で約20人の新人に嫌がらせをし辞めさせ(もちろんいじめ以外で仕事が合わなかったり定年などの理由で辞めた人も居るだろうが)、今も続けているのはわずか3人+自分と同期の新人4人。いじめに耐えられずに新人が辞めて、会社が新たな人を募集する、そしてまた新しく入った新人をいじめて辞めさせる。比較的大きな会社であるため、職員が辞めても痛くもかゆくもないのか、上司はその事実を知っているが全く対応しないという、いじめ犠牲者を増やすだけの最悪な状態が続いている。この状態は他の部署の人も知っているのだが、誰が進言しても動かないようである。自分と同期の新人4人は勤続年数1年半程度だが、嫌な思いをしながらも続けているようだ。

10人の中の3人のお局様の中にもボスがおり(年齢を聞いたことはないが50代くらい?)、グループはほぼその人が仕切っていると言ってもいい。自分も最初の頃にかなり嫌な思いをした。自分はいくらでも教えることができるのに、わざと教えずに失敗やミスが起こさせ悪口のネタにする。自分からはほぼ教えない。ボスの怒りが一定ラインを超えるとその辺の箱を蹴っ飛ばす。他のメンバー7人はボスや他のお局2人の顔を常に気にしているので、いじめが発生しても乗っかる(5人)かどちらの味方もせず関与しない(2人)だけで、事態が改善することはない。自分も陰でかなり悪く言われたし、箱を蹴っとばして自分に対する怒りを表現されたこともあった。自分への陰口を聞いて、それを改善する行為を繰り返して今ようやくボスと良好な関係までもっていったところであった。まさにその努力が壊れたショックで今回脳に影響にを与えるまでに至ったのかと思う。

自分のこれからの具体的な対応策
1:笑顔をつくる ― 笑顔がなくてもなんとかなる信頼関係までになったと勝手に勘違いしていた。常に明るくふるまう。
2:「ありがとうございました」を絶対に忘れない ― 感謝を表すべき場面になったら常に100%の確率で必ず言う事(最近は仕事に慣れて、新しい仕事もなくなり、教えてもらう事が少なくなった。それゆえ思わず「ありがとうございました」を言いそびれてしまった可能性が複数回ある。
3:自分がその場に到着したら宣言する ― 居るはずのない人が居ると 驚く⇒不快⇒怒りを感じる人が多い(おばさん勢は特に)。急にその場に来たにも関わらず挨拶はしない。これを完全に繰り返してしまっていた。大きな失敗である。これもコミュニケーションを積極的に図らなくても何とかなる関係にまで持っていけていただろうという考えにいつの間にかなってしまい気を抜いていたせいである。
4:定期的に全員に話しかける
自分からあいさつ以外で最後に話しかけたのは
お局A ― 3週間前
お局B ― 半年以上前
お局C ― 半年以上前
中堅D ― 半年以上前
中堅E ― 2週間前(話すべき機会があったので話した)
中堅F ― 半年以上前
新人G ― 半年以上前
新人H ― 半年以上前
新人I ― 3か月前(一緒に仕事をする機会があったため)
新人J ― 半年以上前
ボスであるお局Aさんだけに話しかけてそれで安心して他の人に全く話しかけていないのを思い出した。これからは他の人にも積極的に会話をはかってみる。
お局が居るのに他のメンバーに話しかけると、「なぜこの私がいるのに後輩に話しかけるんだ!と怒り、その矛先が自分だけでなく新人4人に行く可能性があるので必ず避けている。よって新人に話しかける機会は、新人仲間だけがその場にいるときか、新人仲間と一対一の空間だけということに決めている。
5:大きな声で話す ― もしかしたら自分の返事が聞こえずに無視されたと勘違いされてしまった事があったかもしれない
6:ありがとうに対しては「いえ大丈夫です」「いえ全然大丈夫です」という返答をする。これを続ける。
7:一日一日の反省を日記に書く(細かくても)
・○○をお願いしたのは失礼だったか
・すいませんを小声で連発したのは失礼だったか(回数・声量が適切か)
・◆◆を放置していたのは不快だったか
・もっと早く□□に手を付けるべきだったのでは
自分は毎日1日1ページ日記を書いているので、それに反省も書き入れることにする。(B5ノートは30枚60ページなのでだいたい2か月に1冊のペースで消費している。)

人間関係でできることはこのくらいか。
記憶の問題は、ちょっとどうしようもない。仕事のメモを念入りに書いておくくらいしかない。今記憶喪失になってもなんとかなるような仕事のメモ帳を作成途中だ。なんとかならなくてもないよりはいい。障害者手帳は記憶喪失の問題が継続しないともらえないらしいので、不可能なようだ。仕方ない。