苦痛脱却帳

苦痛や不幸から抜け出す方法を書いていきます

28:ハローワークに全てを話した*

2024年4月15日若干修正

2020年7月、自分はまた仕事を辞めた。15か所目の仕事もうまくいかなかった。
次の職のためにハローワークに行く。

履歴書を見てもらったり、自己PRや志望動機の添削をしてもらうため、何回もハローワークに行った。(ハローワークは担当制ではないので、毎回違う人が出てくる。一応自分の仕事歴はハローワークの内部のPCに残っているので同じ話を繰り返さなくてよいが。)ハローワークに提出している職歴は、前の記事で書いた通り短期で仕事を辞める状態の繰り返しだった。

職歴に記入している情報とは別に、口頭でも今までどんな仕事をしたのかの話をしたり、現在検討している仕事について話をしたりした。東京と地元のハローワーク合わせて30回ほど行き、計15人ほどと話した。

あるとき、一人の担当者と会って、大きく人生の方向性が変わった。
その日はそのハローワークの担当者と、自分の離職歴を見つつ、これはどんな仕事だったか、なぜ辞めたかなど細かく話ししていた。
そして何かの資料を取り出そうとしていた。その時に話の切り出しをかなり迷っているような感じがした。自分は思わずとっさに障害者雇用とかですか?というと、そうそうそう!と声が明るくなった。そういうのを知っているのなら話が速いという事で話はスムーズになった。
障害者雇用というわけではないが、なかなか定職につけない人、極めて働きづらさを感じている人向けの相談場所を紹介された。『○○障害者職業センター(○○は都道府県名、全国に存在)である。障害者だけでなく障害グレーゾーンの人もOK。そしてハローワークの専門援助部門の存在も教えてもらい、そこで就職相談することができることも教えてもらった。
この方は以前ハローワークの専門援助部門を担当した経験がある人で、そういったことに詳しく、自分が仕事を短期で辞めるのを繰り返している状態だったので、働きにくさを感じていると思い、紹介してくれたのだという。

ハローワークは今まで15人ほどと会ったが、このような提案をしてくれた人は初めてだった。そして障害者であるとあちらからバレたのなら楽だと思った。(別に障害認定されてるわけではないのだが。)
今まではハローワーク精神疾患がバレたり、障害アリとばれたら、相手の会社に伝えられるため、採用上不利になると思っていた。話した全ての情報をPCに打ち込んでいるようだし。しかし、その事実を相手の会社に伝えるか伝えないか(オープンにするかクローズにするか)選べるらしい。応募したら自分の言った事全てが、自動的に企業側に情報として送られると思っていた。(※ハローワークで就職希望先の申し込みすると、「情報を相手先に送りますね」と言われる。のちにわかったが、この時送っているのは、氏名・電話番号・生年月日・メールアドレス等本当にささいな情報しか送ってない。なんならハローワークの情報端末に載っているはずの職歴すら送られない。)
強制的に自動で相手の会社に情報が送られているのかと思ったら、違うようだ…。こんなに疾患をバレないように10年も隠し続ける必要はなかったのだ。相手の会社に情報を送るとき、障害や精神疾患の情報を追加するかしないかを自由に選べるとわかった。

その時初めて、13歳頃から現在までずっと心療内科の服用してることを伝えることができた。過呼吸の症状が出たことや、記憶喪失状態になったことも言えた。
ADHD学習障害)の症状と同じような状態である事、初めて自分の弱みを伝える事ができた。それに合わせて職探しをすることができて、今の仕事に定着している。本当に当時の担当者には感謝している。