苦痛脱却帳

苦痛や不幸から抜け出す方法を書いていきます

3:人間関係の激痛からの脱却

過去の苦しみ

 

尋常じゃないくらい努力したって、解決しないどうしようもない事ばかりだ。自身の改善だけではどうしようもなく理不尽な不幸が襲ってくる。

 

共感力がなく、人の感情を読み取るのが苦手で、空気を全く読めない発言や行動をとる。とっさの判断がうまくできず、失言や変な行動ばかり。打開の方法が全く見つからない。そしてまた周りを不快にして怒らせ人が離れていく。

 

誰にも悩みを相談できず、地獄のような毎日。苦しい事ばかり。早く死にたい、全てを終わらせたいと、毎週毎月毎年考えていた。死ぬ方法も決定、実行間近になることは4~5回はあったが、道具の準備が億劫とか、人生最後の場所が本当にこの場所でいいのかとか、痛いのが嫌だ、死ねずに障害が残ったら嫌だとか、よく考えれば周囲に迷惑だ、とかで未遂にも至らなかった。

 

小学校から大学までずっと、少しでも気を抜くと、信じられないようなミス、数え切れないほどのミスの連続。それが理由で部活動でのいじめや、教室での嫌がらせをされるようになる。

 

大学卒業後、新卒で正社員になったものの、わずか1か月半でストレス起因の記憶障害の症状が出て、記憶力が普段のわずか1割程度になり休職。半月で記憶力は回復するが、復帰は無理だと思い退職。次の職も記憶障害の症状が出て退職。その後は症状まで至らなくとも、どの職も長続きせず。短期アルバイト含め、約10年間で計15か所を転々とする(アルバイトすらできなかった時期も半分程度ある)。

 

コミュニケーションの取り方がわからない。友達の作り方もわからない。なぜか知らないうちに他人を不快にさせてしまう。なぜか知らないうちに他人を怒らせてしまう。全く予想だにしない人に嫌われる。

 

全ての会社で新人として入っていき、毎回毎回新しい人間関係を築いていくのも大変だった。新人時代はみんな大抵優しかったが、仕事していくうちに自分のミスの多さ、仕事の覚えの悪さ、極端なコミュニケーション能力のなさがバレて、徐々に話しかけてくれる人が少なくなる。やがて強く叱責され、無視されたり、陰口を言われるようになり、ほぼ全ての仕事が3か月で精神的に限界になる。苦痛に耐え続けてやっと半年くらいまで粘って続けるが、苦しみの限界を超え、退職。これの繰り返し。

 

人間関係での苦痛が永遠に続くだろうなと思っていた。

 

ターニングポイント

 

前の職(2019.6-2020.6)は、飲食店での仕事だった。

 

店長とだけはうまくいっていた。飲食店ではまず商品と商品名を覚える必要があるが、非常に親切な店長で、全商品名と全商品写真が印刷された紙を雇用契約の日に渡してくれた。私はそれをコンビニで拡大印刷して、切り取り、英単語や九九を覚えるかのように単語帳状にして、毎日自宅で見て、無事全商品を覚えることができた。さらに、複雑なレジキーの場所を覚えるのが難しいと申し出たら、レジキー配置図を印刷して渡してくれた。それで自主的に勉強でき、それは本当に助かった。勉強できる材料さえあれば、それなりに対策してうまく仕事できるようになるとわかった。

 

しかし同僚との人間関係は全くうまくいかなかった。自分だけ重要な連絡が回ってこなかったり、自分だけ無視されたり、自分の注文伝達に返事をしてくれないこともあった。(返事すらされないと、聞こえてるのか聞こえてないか、注文を認識しているかどうかすらわからないので困った。)

 

連絡や無視は置いておいて、とりあえず注文伝達に返事をしてくれないという状態を店長に相談しようと考えた。相談する前に、「人は、完璧で非の打ち所がないくらいの被害者でないと被害者と認めてくれない」という言葉をどこかで見たのを思い出した。そこで自分は、不満を申し出る前に、すべての面で非の打ち所がないくらい、日常で徹底して正当な行動をとるように心がけた。あいさつ・業務上の連絡報告・注文の復唱、自分で非の打ち所がないくらいの状態になったと思った時に(自分のわかる範囲なので至らないところもあったと思うが)ようやく相談した。無事に、注文に対してはしっかり返事をすることが徹底されるようになった(2020.2)。店長にも、人に言うくらいなら絶対に一番に自分は徹底していなくてはダメだと言われ、全くその通りだと感じた。いつどんな時でも注文への返事は確実することを続けた。

 

そこが、いい軌道に乗れたターニングポイントだったかもしれない。自分は全ての面で非の打ち所がないくらい100%正当な言動しかとらないように徹底した。そして何か失敗したら絶対に同じ失敗を繰り返さないように反省し改善するように心がけた。

 

よしこれでうまくいくかもしれない。

 

しかし勤め始めて既に8か月経っており、人間関係が確定してる状態ではなかなか成果があらわれなかった。もう完全に職場カースト最下位に確定していた。いくら正当な言動をとり、反省と改善を繰り返しても、人間関係はいい方向にはいかず。結局自分が話に混ざると会話が止まってしまう。警戒されて避けられている。8か月の厚い壁は取り払えない状態になっていた。やっても意味ないんじゃないか。毎日心が折れそうになった。
自分から話しかけることはあっても、相手から話かけられる日は来なかった。そのうち、クレーム、同僚との関係、仕事の難易度の高さ(配置替えで難しい仕事になった)、の三重苦に苦しむようになった。改善案を自分の中で検討して実行するも、事態は好転することなく、結局約4か月後に退職した。

 

将来が不安だが、退職したことについては一切後悔しなかったし、満足できていた。しっかり退職理由が確立できていたし(三重苦だから。二重苦ならもう少しだけ長く続けたかもしれない。)改善案も出し尽くした。

 

新しい職場


今回もうまくいかなかった。取り組みを辞めようかとも思ったが、頑張る理由を一つ思いついた。これから頑張り続けても自分に不幸が襲い掛かってきたら、「こんな努力したのに一切不幸は終わりませんでした!」とSNSで嘆いて、同情や共感のお気に入り(いいね)に入れてもらえれば、うまくいかなくてもいいかと考えた。(SNSで不幸自慢をする人はいる。自分はしてなかったし、ほぼ運用してなかったが。)

 

仕事を辞めても日常生活や就職活動で

・自分は全ての面で非の打ち所がないくらい100%正当な言動しかとらない
・何か失敗したら必ず反省し改善するよう徹底する
・何となくの行動はとらない。必ず理由・理屈を自分の中で確立させてから。

以上のことはやり続けた

 

なかなか採用に至らなかったが、短期アルバイトと就職活動を繰り返し1年。幸いにも5社目に採用された。新しい職場では、とにかく愛想よく、たくさん言葉を交わすように心がけた。


新しい職場では、自分が話した事や行動について細かく記録を取り、「この言葉・行動は最善だったか」を常に考え、最善と思われる言動ができるようにした。何となくの行動は避け、徹底して理屈で行動を決定した。その最善と思われる言動のリストが以前ブログに書いた記事である。(またリンクを貼る)

 

ohnami.hatenablog.com

 


すると極めていいスタートを切れた。とにかく勤務数日でうまく好印象を残せた気がした。就職後もどんどん追加している。これからも追加することになるかもしれない。

 

今の職場では今までに比べてかなり良好な人間関係を維持できている。トラブルが発生しても、解決のために努めて、ほぼ2日以内に解決できている。不幸だ、苦しいと感じることもかなり減少してきた。まさか16社目・11年目の仕事場で、一気に多くの問題を打ち破れるとは思っていなかった。SNSで「どんなに努力しても不幸のまま」と嘆こうと思ったのに、それをしなくてよくなってしまった。

 

ちなみにいくら努力しても今の職場がマズいということはよくあるので職場を変えるのも手だと思う。職場カースト最下位でどうしようもなかったり、人がどうしても合わないという事はある。仕事は世の中にたくさんある。改善する自分のアイデアをすべて出し尽くしても好転しなかったら、辞めるのもありだろうと思う。

 

以上